グッバイマイダーリン

INTRODUCTION

そこに、星があった

2016年初演。相川タローの初脚本・演出作品として上演。大人のための絵本と称され、その深い意味が長年とりざたされてきた児童文学の名作を世界で初めてミュージカル化した。家ねずみとして生きるねずみの奥さんが、キジバトとの出会いを通して見つけた真実―。

STORY

あるところに一匹のねずみの奥さんがいました。このねずみは、家ねずみで、庭ねずみでも野ねずみでもありません。ねずみたちは家の外に出ていくことはなく、ねずみたちにとっては家の中が全世界でした。ねずみの奥さんは、他のねずみたちとはちょっと違っていました。ときどき、窓の敷居の上にそっと登っていっては、ガラスに額を押し付けて外を観ていたのです。春には色とりどりの花が庭に咲き、冬には木々が雪で白くなります。けれどもそういうものが何なのか、わかりませんでした。そんなある日、一羽のキジバトがカゴに捕らわれやってきます。キジバトの語る窓の外の世界に胸踊り、心を寄せていくねずみの奥さん。そして…

VOICE

  • 世界がどう見えるかは自分しだい。誰でも自分しだい。 誰でも自分の力で見ることができる。今までとまったくちがう、“同じような”1日を迎えられることへの感謝。とても楽しかったです。
  • 素敵なミュージカルでした。結婚することで背おわなければならない、もどかしい気持ち。自由で、広がっている外の世界へのあこがれ、よくわかります。 ねずみの奥さんの心の動きが、自分の体験にも重なり、感動しました。
  • まさに大人の童話でした。(中略) ねずみ女房は、キジバトを「失う」ことで、「飛ぶ」という言葉の意味を獲得する。承知の上で大切なものを手放すことにより、それとは異なる価値あるものを得る。ここに何か高尚な「愛」を感じたのだと思います。 もう一度振り返りながら様々なシーンを反芻し、考えを深めたいと思います。

CREATIVE

原作:ルーマー·ゴッデン著『ねずみ女房』 脚本·演出:相川タロー・ワームホールプロジェクト
音楽:高田 浩·金子浩介 振付:ワームホールプロジェクト
美術:伊藤雅子
衣裳:原 まさみ
ヘアメイク:川村和枝
照明:渡邉雄太
音響:小幡 亨
音楽監督:高田 浩 製作著作:ヒューマンデザイン ・・・ 2017年・2019年公演
デザイン、イラストレーション:高橋信雅
タイポグラフィ:OM 舞台写真撮影:山之上雅信

製作著作:ヒューマンデザイン